哲学対話

2週にわたって哲学対話をゼミで行ったのでその感想などなどまとめていこうと思います。

実は元々、こういう対話はやってみたいとか思ったこともあったのですが、難しく、なんか堅苦しい感じがするのでそういう話題はあまり友達には振らないように意識して生活してきたので、新鮮で尚且つ楽しかったです。

老人と青年の対話。後でたつきとも話していましたが、嫌われる勇気という本にめちゃくちゃ似てるっていうのが最初の印象で、じゃあ本題。利己主義についてどう思ったか?そしてそれは正しい?について一人で考えました。
その時の考えとしては、正しいんだけど、ひねくれてるよなー、この考え中心で生きて楽しいかな?っていう感じでした。

そしてゼミ。グループで意見を共有しました。いきなり利己主義的な人には承認欲求があるのではという話が出て早速、思わぬ角度からの意見。というよりは言葉にちょっと身構えただけかも。自分は、寂しい考え方だよねという浅い意見を準備してたので、もうちょい考えとけばと思いつつよく話を聞いて納得。

利己主義は正しいのかという話になり、筋は通っているということは皆納得はしていたのですが、どうもそれで片付けたくなかったので正しいって言いたくはないよねと言いました。

そこでグループの中でとりあえずまとまったのは、利己主義自体間違ってはいない、表面上でも受け取り手が喜んでいる状況ならばオッケーだろうと。でもその考え方って口に出すのはまずくない?というところまででした。
なんでまずいの?という疑問を須長先生に投げかけられ、先週は答えが出ませんでした。

他のグループの考えも面白くて、まず、ほとんどのグループがシンパシーを感じる、と。あ、皆そっちなんだと結構驚きました。あと、個人的に印象に残ったのは、確か1,2月グループの利他と利己の比重の話です。この認識が合ってるか微妙ですが、たとえ全ての行動の根本に利己主義的な考えがあったとしてもその行動をしている本人は、自分のためというより、人のためにという意思が強く働いているだろうから、利己主義であると一言で片付けるのは違うんじゃないか。というちょっと自分の考えもミックスして書きましたが、こんな感じかなと思います。すごく面白いなと思いました。



そして今日、対話の続きをしました。
自分たちのグループは、利己主義の考えを口に出すとなぜまずいのかを考えるうえでまずは先週にも上がっていたような具体例から利己的考えと利他的考えはどのようなものがあるか考えました。すると、不思議なことに普段なら人のためにという方が考えやすそうなのに利己主義的な考えの方が多く挙げられました(席を譲る例で言えば、いい人と思われたいとか譲らなかった時の罪悪感を味わいたくないからとかです)。

そして、あまり流れは関係なく、次は皆が利己主義だったらどんな世界になるだろうかと考えてみました。そこで橋本まいさんが利己主義の世界では個人個人が1人で生きていくようになるのではないかと話しました。なるほどなるほど。そして、お互いが自分のためにとはいえ他人の助けになるように動くのを分かってるから、利用できるよねという考えを言ってくれました。違ってたら申し訳ない。

お互いが利己主義であることをわかっているからと言われた時にすごいビビッときて、僕自身は、お互いが利己主義だってわかっているなら感謝しなくなるんじゃないか→ここでいう感謝、承認されるということは利己主義の人たちの行動目的だからその目的が果たせないとなれば利己主義の人の生きる目的がなくなるでしょ。と考えて、今は言語化できるのですが、思いついた時は、漠然と、これは間違ってないはずと思い、この考えを伝えたかったのですが全然上手く伝えられませんでした。またこれが橋本さんの意見を聞いている中で生まれた考えなのに最終的な結論が全く反対だった上に橋本さんの意見に納得している状況だったので、あれ?自分はなんでこう考えたんだっけと何十秒か前の自分の考えが共有できない、わからないというもどかしい現象に陥りました。
それでも2人とも話をゆっくり聞いてくれて、最終的には、ビビッときたときの考えをなんとかある程度言語化できました。


人の意見や考えを聞いているときにそれだ!となるあの現象ってなんなんでしょうか。スッキリするあの感覚はすごい好きなんですよね。それもあっていつからかは覚えてないですが、普段から人の言うことを真っ向から否定することは絶対しないと決めています。なるほどという言葉をよく使うようになったのはそこからかな。この考え方は生涯失っちゃダメな気がします。


それでもやはり自分にはまだまだ大きな課題があるなと感じました。今日もそうだったのですが、これだ!と思う考えが生まれるとどうしても忘れる前に早く伝えたくなって周りが見えなくなって人の話を遮ってまで言おうとするところがあります。それなのに言葉で表そうとするとまとまってないから何言ってるか周りはもちろん、自分も分からなくなるとか。振り返ってみると、去年の企業チームの皆にはこういうところで迷惑をかけた気がします。全体に発表する時に橋本さんの意見はもっと上手くまとめて話すべきだったなと思います。説明できないということはまだちゃんと理解できていない証拠だと思います。まだ自分のことでいっぱいになるところがあるので周りの意見もちゃんと最後まで理解する、というところは今後の課題にしていきたいです。


総合して、今回はとてもいい機会だったように感じます。色んな人の意見を聞くと自分も刺激されるし、考え方の幅が広がる感じがしました。課題も見つかったり。他の人ともやってみるとまた全然違った話になったと思うのでまた色んな人の意見とか聞いてみたいです。